僕等はきっと、満たされない。
「雅さん、今日は一緒に寝しませんか?」
結婚してから
夫婦なのに
同じ布団で寝たことはなかった
彼女が夜中に
部屋を出ていってるのも知っていた
「無理に、ええで…
愛してる人、おるんやろ」
「私たち、夫婦どすえ」
「無理に一緒に寝る必要あらへん
オレも抱けへん」
「そやけど
うちは跡取りを産まなあきません」
「もぉ、お腹におるんやん?」
「そないなわけあらんどす」
好きだからキスしたいんじゃない?
そう言ったいつかの晴を思い出した
あの時に今戻れたら
オレはどおするかな?
あの時君とキスしたいと思わなければ
君の傷も浅くすんだはず
でも
人を愛する気持ちは
知ることはできなかった
「もし産まれたら
その子には自由に恋愛さしたろう
…
気持ちわかるやろ
オレにも愛してる人おるさかいわかる
…
産んだらええ
愛してる人の子供産むのが1番や」