僕等はきっと、満たされない。

「雅さん、今日は一緒に寝しませんか?」



結婚してから

夫婦なのに

同じ布団で寝たことはなかった



彼女が夜中に

部屋を出ていってるのも知っていた



「無理に、ええで…
愛してる人、おるんやろ」



「私たち、夫婦どすえ」



「無理に一緒に寝る必要あらへん
オレも抱けへん」



「そやけど
うちは跡取りを産まなあきません」



「もぉ、お腹におるんやん?」



「そないなわけあらんどす」



好きだからキスしたいんじゃない?

そう言ったいつかの晴を思い出した



あの時に今戻れたら

オレはどおするかな?



あの時君とキスしたいと思わなければ

君の傷も浅くすんだはず



でも

人を愛する気持ちは

知ることはできなかった



「もし産まれたら
その子には自由に恋愛さしたろう

気持ちわかるやろ
オレにも愛してる人おるさかいわかる

産んだらええ
愛してる人の子供産むのが1番や」



< 148 / 173 >

この作品をシェア

pagetop