愛してしまったので離婚してください
「え?いつ?だって昨日も・・・」
昨日も雅は遅くまで手術をして、深夜に私の病室に来た。
いつものように病室に設置したベッドで寝ていたはずなのに。

「晶が眠ってからこっそり。実は徹夜して飾り付けて、ばれないように朝家に戻ったんだ。」
笑う雅に、私は逆に涙が溢れる。

「おかえり」
私を後ろから抱きしめる雅。

「無事に帰ってきてくれてありがとう。」
雅に抱きしめられながら、あー帰ってこられた。無事に生きて、帰ってくることができたと、感動が溢れる。

やっと・・・無事に出産ができたこと。
病気に勝てたことを実感できたような気がする。
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