キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
音楽室を通り過ぎた辺りで、橋本に呼び止められる。           
                 
                 
橋本は、休み時間に毎回来る女子のなかで、唯一俺の反応を気にしながら、俺を見て話をする好感のもてる人。       
                
                 
「よかった。カバンあるのにどこにも居なかったから……蒼くん、今だけで良いから、私の話聞いてくれないかな」    
                 
                  
そんな気分じゃない。       
                 
                  
だけど、いつにも増して本気そうな橋本の目を見て、俺は話を聞くことにして無人の音楽室へと入った。     
           
          

              蒼side 終
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