キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
とっさにドアの前でしゃがみこむ。   
                
                
盗み聞きなんて……そう思うのに、どうしても立ち去れない。        
            
             
「蒼…ん。好……です。」     
                
               
言っ……た?          
               
             
「……」         


「や……き……れ……がと。そ……やっ…あ……? さ…に……し……く…る?」  
                 
                  
何て、言ったの?         
                  
                 
蒼が梨奈さんに手を伸ばす。    
              
         
「いいよ」          
              

蒼がいつものようにふわりと笑ったのが分かる。            


だけど私は、そんな穏やかな気持ちではいられない。          


いいよ? 何が? もしかして……告白の返事?


私は恐くなって見つかる前にそっと1人家へと帰った。

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