キャラメル頭の君と、1ヶ月の同居ラブ。
そう、思ったのに……      
                
                   
「なんでいないの?」     
                 
                
学校につくまで、とうとう蒼を見つけることは出来なかった。     
             
               
近くの公園まで歩いて、ベンチに座りこむ。


「梨奈さんとデートかなぁ」


もう既に堪えられていなかった涙が、さらに溢れ出す。           
             
                 
私ってもしかして泣き虫だったの?    
               
                
ううん、そんなわけない。     
               
               
蒼の事だけだ。        
               
                 
こんなに涙もろくなるのは。    


もう、涙を止める気にすらなれない。

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