幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
携帯を見つめてニヤニヤする私。

すれ違う人にしたら『この子、なんで笑っているの……』なんて、変な目で見てしまうと思う。


携帯をいじりながら歩くのは危険なのは分かっているけど、南條くんとのやりとりにキュンッ、と、胸が高鳴って、ついつい携帯を見てしまう。

……気を付けて歩こう。


ピロンッ。

携帯の画面が光る。

南條くんってメッセージの返信が早いタイプなんだなぁ。

私は好きだけど。


『じゃあ、明日。5時に体育館集合ね!』

『うん! 頑張ります!』


会話終了。


やったぁぁあ!

心の中で叫ぶ私。

南條くんと早朝デート!

バスケの特訓だけど、これはデートと呼んでも過言ではない!


ほくほくとした気持ちで歩いていたら、バスケットゴールのある公園までたどり着いていた。

家の近くにバスケットゴールのある公園があって良かった。


これで、自主練習もできる!

なんて快適な街なんだろう。

スーパーだって、ドラックストアだって近いし。

前のアパートに居たときより交通のアクセスは便利かもしれない。


って、引っ越してから1日しか経っていないけど。

まあ、それはおいといて。


練習しますか!
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