幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
体育祭当日。

私はいつもより少し早く起きて、朝食の準備をした。

それから、ジャージに着替えて家を出る。

いつもより早く起きたのは、学校前に少しでもいいからシュート練習をしたかったから。

今日は学校の体育館を使うことができないから。

せめて雰囲気は違くても、公園で練習をしていきたかった。


公園のベンチに鞄を置いて、ボールを取り出す。


うん。

大丈夫。

体育祭当日、ということもあって緊張している。

だけど、緊張しているからこそ、今、やれるだけのことはやるんだ。


私はドリブルしながらゴールの前に立つ。


ドリブルも出来るようになった。

ドリブルからシュートを打つまでのタイミングもスムーズ。

あとは、ボールがゴールに入る確率を上げるだけ。

だけど、そう思えば思うほどシュートが決まらない。
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