幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「春原さん、美羽ちゃんが困っているじゃないですか」



春馬くんが助け舟を出してくれる。

だけど、春原さんはその言葉を跳ね返すように、



「困る必要はないでしょう。生活費は全額、こちらで出します。有村さんはもう、アパートの家賃だって払わなくていいんですから」



と、バッサリ切るように言った。



「美羽の意志は関係ないってことだろ?」

「美羽ちゃんだって、急に言われたら困るはずです」

「そう思うなら、生活習慣を改めてください」



……もう、同居については決定事項なので、今更遅いですが。

と、春原さんは付け加えた。


反論は許されないのか!

一方的に話を進める春原さん。

唯斗くんも春馬くんも困っているじゃん。


春原さんはテーブルに広がっていた書類を一つにまとめる。

その中の1枚の書類を私に差し出してくる。

おずおず、と、受け取る私。


そこには、今住んでいるアパートの管理人さんの直筆のサインがあった。

よく見れば、私がアパートを退居するための手続きの書類だった。
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