幼なじみの双子アイドルの推しが私なんてありえない!
「……分かりました」

「美羽⁉」

「美羽ちゃん⁉」

「彼らと同居します」



春原さんの目を見て言う。

私の言葉に納得したのか、春原さんは、ふっ、と口角をあげた。

唯斗くんと春馬くんは心配そうに私を見てくれているけれど、ここまで話が決まっちゃっているなら仕方のないことだと思う。

諦め半分、やるならとことんやってやる精神半分。

不安ばかりだけど、頑張るしかない。



「では、1週間後に引っ越しが完了するように頼みますね」



そう言って春原さんは書類を鞄にしまって、ソファから立ち上がった。

軽く頭を下げてから、部屋を出ていく春原さん。

その背中をぽかん、と眺めながら、私たち3人は部屋に残された。


しばらく沈黙が続く。

それぞれ手元に残されたデータのプリントや書類を見つめている。


仕事にためとはいえ、やり方は汚い。

だけど、もう決まったことだし。

私も了承してしまったし。

あとから色々文句を言っても仕方がない。

前向きに考えよう。


うん。

そうするしかないと思う。

不安と心配が大きいけど、頑張ろう。
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