隣の住人。





「いいと思うけど、謙人くんのご両親は?」





あ!重要な話してなかった。と、思っていたら…謙人が率先して話をしてくれた。

自分の過去をあまり話さない謙人が初対面の私の親に話してくれて、本当に家族になるんだって実感をした瞬間だった。







「自分が小さい頃に事故で両親を亡くしてて、施設育ちなんです。生きてたとしても問題ないと思います。」

「そうだったの?大変だったわね」

「俺たちが謙人くんの親になっていいのか?」

「もちろんです。よろしくお願いします」





謙人は嬉しそうに頭を下げてパパと握手していた。

謙人と家族になれることを誇りに思ってくれて良かった。





「お祝いにお肉でも食べに行こう」

「ぜひ」と言って、早速お出かけした。





お肉は流石にじいちゃんは食べられないからばぁちゃんと一緒にお留守番。




パパが運転をしてくれて、ママは助手席。

謙人と私は後ろに乗って、お肉屋さんまでドライブだった。






『田舎でしょ?謙人、生活できなそう』

「たぶんできなそう」

『お肉屋さんに行くのに車で30分だよ』

「最近、ひなも都会に染まってるよな」

『やっぱり都会で生活すると戻って来れないね』

「でも、海風が気持ち」

『明日海行こう』

「行きたい」

『ママとパパは海で会ったんだよ』

「ロマンチックっすね」

「ドロドロだよ」と、パパが言うと爆笑していた謙人。





なんか、ツボったらしい。





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