隣の住人。




多分、相当不安な顔をしていたのか…その場で抱きしめられた。




謙人はどんな思いだったんだろう。




今までのことが走馬灯のように色々思い出して謙人に抱きしめられたまま、泣いてしまった…





そのまま抱っこしてくれて、リビングに来てくれた。

謙人の横に座って、のんびり話をしていた。





「体調はどう?」

『今はまぁまぁだけど、波があるみたい』

「辛いな」

『薬飲んだし、えっちしたし…赤ちゃん生きてるかな』

「明日病院行こう」




薬を飲んでいたから多少、体調が良くなっていた時間もあったけど…今はもう効いていない時間。



妊娠が発覚した今、もう薬は飲めないから…

その後、体調が悪化すると共に吐き気に襲われていた。





完全に症状が悪阻だった。

私は、寝室に移動してひたすら寝るしかなかった。







「バイト行ってくる。一緒にいられなくて、ごめんな」

『いってらっしゃい』



と、手を振ると言うとキスをしてきた。





体調悪いはずなのに、生き返る。




寝室を出ようとしている謙人を呼び止めて『ぎゅしよ』というと戻ってきて抱きしめてくれた。





『体調悪い方が謙人が優しくていいかも』

「いつも優しいよ」

『仕事頑張ってね〜』

「なんかあったら電話して」

『多分寝てる』

「また明日ね」

『ばいばい〜』と、お別れした。






いつも優しいけど、体調が悪いからさらに優しく感じて甘えたくなる。





会えないのは寂しいけど、頑張ろう。




謙人が仕事に行った後は少し体調も良くて、スマホを触りながらゴロゴロしてる間に寝ていたらしい。





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