隣の住人。




『薬飲む?』

「飲む。ひなに移ったら大変だから別で寝よ」

『やだ』

「無理」と、即答した謙人。






私に移ったら赤ちゃんにも影響があるし、謙人のことを考えたら別々の方がいいかも。




けど、想像するだけで耐えられなかった。




私はいつの間にか謙人がいないと生きていけない体になってしまったそうです。




『わかった』

「明日には元気になってるはずだから」

『わかった』




死ぬわけじゃないのに…抱きついてお別れした。

風邪引いてるのに…隣の置物の部屋で寝るらしい。





もっと風邪引かないでねって感じ。

私のためにごめんね、と申し訳なくなった。






『謙人、苦しかったら呼んだよ?わかった?』

「ありがとう」と、言うと歩いて行ってしまった。






同じ家の中にいるのに…会えない苦しさで気づいたら泣いていた自分。



泣いたけど、赤ちゃんを考えたら仕方なかった。

これがママとパパになる覚悟っていうやつ?



それなら辛すぎる。





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