隣の住人。
駅から徒歩で15分。
想像以上に距離があって、びっくりしたけど…
いつも謙人は1人でここを歩いて出勤をしていると思ったら尊敬しかなかった。
いつメンがいつに増して優しくて、私の小幅に合わせて歩いてくれた。
お腹が大きくなって、歩くのが遅くなった今。
最悪、先行っててと言おうと思ってたけど…
それに、途中で「大丈夫?」と気にかけてくれたりして優しかった。
お店のドアを開けると「いらっしゃいませ〜」の迫力。
一瞬では、謙人は見つからなかったから大人しくしていた。
1番先にお店に入った浜ちゃんが店員さんと何やら話していた。
私は1番後ろにいたからわからなかったけど…
たぶん、謙人を呼び出してるのかと思われる。
浜ちゃんと話していた店員さんは一度店内に入り、少し待っていると謙人がきた。
何を話しているのかはわからない。
私の存在に気づいているのかさえわからなかった。
浜ちゃんと大我くんと話しながら席に案内されたから、私もみんなに着いて行った。
と、思ったら…急に謙人が振り返って近寄ってきた。
「疲れた?大丈夫?」
『みんな優しかったよ』
「なんかあったらすぐ言えよ」
『うん、ありがとう』
キスしたい勢いだけど、我慢。
謙人の腰に手を回し、歩いたら…謙人も肩に手を回して軽く引き寄せてくれた。
それだけでも嬉しい。
席に案内されて、座ったら快適だった。
みんなの飲み物や食べ物を一通り頼んだ。
私はソフトドリンクだけど、みんなはビールで乾杯した。
私が座ってるところは謙人の働いてるところは見られないけど、たまに料理やドリンクを届けにきてくれた。
顔が見られるだけで幸せだった。
みんなで話すのも楽しかったけど、謙人がいつ来るかの楽しみもあって…ドキドキだった。
18時に始まった飲み会も時間が経つにつれて、盛り上がってきていた。
飲み屋にいる人たちって感じ。
こういうところで謙人が働いてなかったら、縁のない場所だなと思う。
浜ちゃんがいい感じになった頃に謙人が合流した。
「終わった」と、言って私の横の席に座ってくれた。
片手にしっかりビールを持ってきて笑ってしまった。
『お疲れ様』
「お疲れ、乾杯」
「「かんぱーい!!!」」
赤ちゃんが産まれる最後の集まりになるかも。と、思ったら少し寂しかったけど…謙人といられるだけで満足です。