隣の住人。





駅から徒歩で15分。

想像以上に距離があって、びっくりしたけど…





いつも謙人は1人でここを歩いて出勤をしていると思ったら尊敬しかなかった。




いつメンがいつに増して優しくて、私の小幅に合わせて歩いてくれた。




お腹が大きくなって、歩くのが遅くなった今。

最悪、先行っててと言おうと思ってたけど…




それに、途中で「大丈夫?」と気にかけてくれたりして優しかった。






お店のドアを開けると「いらっしゃいませ〜」の迫力。

一瞬では、謙人は見つからなかったから大人しくしていた。






1番先にお店に入った浜ちゃんが店員さんと何やら話していた。





私は1番後ろにいたからわからなかったけど…

たぶん、謙人を呼び出してるのかと思われる。





浜ちゃんと話していた店員さんは一度店内に入り、少し待っていると謙人がきた。





何を話しているのかはわからない。

私の存在に気づいているのかさえわからなかった。



浜ちゃんと大我くんと話しながら席に案内されたから、私もみんなに着いて行った。





と、思ったら…急に謙人が振り返って近寄ってきた。





「疲れた?大丈夫?」

『みんな優しかったよ』

「なんかあったらすぐ言えよ」

『うん、ありがとう』





キスしたい勢いだけど、我慢。




謙人の腰に手を回し、歩いたら…謙人も肩に手を回して軽く引き寄せてくれた。




それだけでも嬉しい。

席に案内されて、座ったら快適だった。




みんなの飲み物や食べ物を一通り頼んだ。

私はソフトドリンクだけど、みんなはビールで乾杯した。





私が座ってるところは謙人の働いてるところは見られないけど、たまに料理やドリンクを届けにきてくれた。




顔が見られるだけで幸せだった。




みんなで話すのも楽しかったけど、謙人がいつ来るかの楽しみもあって…ドキドキだった。

18時に始まった飲み会も時間が経つにつれて、盛り上がってきていた。





飲み屋にいる人たちって感じ。



こういうところで謙人が働いてなかったら、縁のない場所だなと思う。




浜ちゃんがいい感じになった頃に謙人が合流した。

「終わった」と、言って私の横の席に座ってくれた。





片手にしっかりビールを持ってきて笑ってしまった。





『お疲れ様』

「お疲れ、乾杯」

「「かんぱーい!!!」」





赤ちゃんが産まれる最後の集まりになるかも。と、思ったら少し寂しかったけど…謙人といられるだけで満足です。




< 423 / 439 >

この作品をシェア

pagetop