隣の住人。
寝たのが遅かったから次の日は、謙人が仕事に行く直前に起きた。
一緒に過ごせる時間が少なくて嫌気がさした。
早く寝ればよかったと後悔するほどだった。
「行ってくるね〜」
『行ってらっしゃい!ばいばい〜』
謙人と会えるのは10時間後。
学校を卒業した今、何もやることがなくて…暇すぎて、会いたい感情以外に何もなかった。
謙人にも会いたいし、赤ちゃんにも会いたいな。
今週が耐えどきって感じかな。
せめて、謙人が家にいる時に陣痛が始まって欲しいという願いはあるけど…そんな思い通りに行くとは思っていない。
第一子だし、予定日より遅れる人が多い。という情報は先生から聞いたからどうせ遅れるでしょ?と、余裕ぶっていたら予定日の前日に突然のお腹の痛み。
『何?』
まだ全然我慢できる痛みではあるけど…今までに感じたことのない種類の痛みだった。
もしかして、これが陣痛?
少しの間痛みを我慢していたら、いつの間にか治った。
『なんだ、ただのお腹の痛みか!』と、思っていたら数分後に同じ痛みがお腹に走った。
これは陣痛の始まりかも。
私は、念のため仕事中の謙人にLINEをした。
『もしかしたら陣痛かも?でも、全然我慢できる痛み』
すぐに返信は帰って来なかったけど、仕事中だったから、仕方ない。
「大丈夫?帰ろうか?」
『まだ大丈夫。なんかあったら連絡する』
「了解」
やっぱり陣痛っぽかった。
ママに電話をしたら「行く予定なのに」と言われた。
この陣痛とどれくらい付き合うかはわからないけど…
ママが来る前に赤ちゃんと会えてたらいいな。