ネトゲ女子は社長の求愛を拒む《宮ノ入シリーズ②》
「有里さん。これ、廃品回収に出してください」

廃品回収って。
これってお見合い写真じゃ!?
ひえー!
こんなに来るものなんだ!

「すごいですね!どうやってここまで集めたんですか」

「わしの人脈だ」

「はあ、人脈」

おじいさんは得意気に言った。
こんなに人を集められるとか。やはり、ただ者じゃないわね。

「お茶どうぞ」

「うむ」

「水道水でいいですよ」 

水道水って。
おいおい。
さすがの私も苦笑だよ。

「いい歳をして、誰かいないのか」

「は?いますが」

「どうせ、遊び相手しかおらんのだろう。寂しいやつだな」

「遊び相手すらいないジジイには言われたくないですね」

二人の間には寒々しい風が吹いていた。
仲悪いのかな。もしかして。

「まあまあ。社長。このお見合い写真。せっかく集めてくれたんですから。いったんは受けとりましょうよ。見たら、私が責任もってシュレッダーにかけておきますから」
< 22 / 135 >

この作品をシェア

pagetop