confused me
彼は顔を真っ赤にして、口元を手で隠す。
顔どころか耳まで真っ赤。


「な、なんでっ...優里、君は――――」


そう彼が私に言いかけると、その言葉を遮るように彼のスマホが鳴る。

彼が電話に出ようとする。
私はタップされる寸前にスマホを取り上げて、着信音を切る。


そして、ベッドに投げた。


「電話、僕でなきゃ...」


「...今は私といるのに、ですか」


「っ...優里」


「何を言いかけたんですか。君は...の先は?」


彼がうぅ、と唸る。
恥ずかしそうに赤面して、私の肩に顔を埋めた。


「......優里、好き」


「...私はそんなことを聞いたんじゃありませんが」


「優里も、僕のこと好き?」


「......あなたの解釈に任せますよ」


そう言うと、彼が私を抱きしめる力がもっと強くなった。
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