confused me

-Two years later-

あれから2年。
僕は19に、優里は17になった。

優里が逃げないことに安心して、僕は彼女の足枷も外した。

しかし彼女は、もう一度それをつけ直した。


「...私がこの部屋にいて、足枷をつけていれば、永遠に愛してくれるような気がするんです」


ゲームをしながら、淡々と言った言葉だったが、満足させるには十分。

永遠に愛し続ける以外に、何があるのか。


「ねぇ、優里」


「なんですか、律さん」


敬語もさん付けも何も変わらない優里。
でも、何も変わらないから、安心する。


「2年経ったよ、もう」


「...そうですか。早いものですね」


「もう、2年なんだよ」


「......そうですね」
< 96 / 100 >

この作品をシェア

pagetop