隣のイケメン先生にドキドキが止まらない~内緒の授業は放課後に~
嘘…


急に体が硬直して…


『あと少しで出来ますから、向こうで座ってて下さいね』


って、冷静なフリして言った。


『奥さんに注意されたみたいだな』


お、お、奥さん!?


や、止めて~


もう本当にからかわないで。


『せ、先生の奥さんになる人は、私みたいな地味な女なんかじゃないです。きっと、もっと…』


『もっと?』


まだ私の後ろにいる先生の息が、少し私の髪にかかる。


『あ、出来ました!焼きそば完成です。紅しょうが要りますか?』


『ごまかした?』


はい、ごまかしました。


『いえいえ~熱いうちに焼きそば食べて下さい』


『…。そうだな』


先生は椅子に座って、律儀にちゃんと手を合わせて私に向かって「いただきます」と言った。


なんか可愛い。


『は、はい。どうぞ』


味は…大丈夫かな?


先生がいたから緊張して、上手く出来たか自信がないよ。
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