隣のイケメン先生にドキドキが止まらない~内緒の授業は放課後に~
長くて細くて…本当に綺麗だ。


指の関節の形にさえも、男性の色気?みたいなものを感じてしまう。


もしかして私は「手フェチ」なの?


ううん、きっと、先生の全部が好きだから…


全部のフェチになってしまってるんだ。


本当に…バカな私。


高校生のくせに生意気なこと考えて。


『ここ、ちゃんと見て。スペルミスだから』


『あっ、本当だ。すみません』


ちゃんと集中しなくちゃ。


せっかく先生に教えてもらってるんだから。


『この単語は受験にもよく出題されてるし、とても間違いやすいから気をつけて』


『は、はい、わかりました』


消そうとするのに、消しゴムを使う手が少し震えて上手く消せない。


こんなのバレたら恥ずかしいよ。


それから少しの間、2人だけの授業が続いた。


必死で先生の言ってることを理解しようとするのに、頭に入ってくるのは英語じゃない。


五十嵐先生のことばっかり。
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