魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<ホテルに向かう車の中・>

リセは極力後ろを見ないように、前方に集中した。
そして思った。

これは鬼系の護衛は、絶対に無理だ。

リセは人選に苦慮していた、
自分の恩師の顔を思い浮かべた。

鬼系は基本、護衛に向いている。
力もあり、戦闘能力も高い。
しかし、性欲が強い。

このように見せつけられたら・・・
判断も狂うだろう。

その時、
ミラー越しにダリウスの視線を感じた。

リセを見て、ニヤリと笑っているような気がした。




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