魔法の恋の行方・7日目の恋(シリーズ5 ダリウスとリセ)
<ダリウスの寝室・ほぼ3日目>

「う・・ん?」
リセは横向きで目を薄く・・開けた。
フカフカの羽布団と、体に接するのは柔らかなムートンの手触り・・・

ベッドで寝ていた!!
それも天蓋(てんがい)付きの・・
「え・・」
「起きたのか・・?」
声の主はダリウスだった。

彼は寝室のベッドサイドのカウチで、
ゆったりとしたローブをはおり、
本を読んでいた。
「・・・!」
魔女は言葉がでなかった。

ダリウスは視線を本に落としたが、リセに聞かせるように
「おまえ、小さいのに・・結構重いな」
「・・・・・!」

リセは真っ赤になり、ベッドから跳ねるように起きるつもりだったが、
崩れ落ちてしまった。

その様子をダリウスは見て、
特に何の関心もないように言った。

「疲れているのだろう・・
交代まであと、30分ある。
もう少し寝ていろ」
「そ、そ、そーいう訳にはいきませんっ!!」
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