エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
 白い画用紙のクレヨン画で五色の丸がグルグルと描かれており、そこに黒い線や点がついていた。

 海翔の絵だろうと予想しつつも、なにを表したものだろうと布施は首を傾げる。

 すると続けて瑞希から、説明文が送られてきた。

【海翔が保育園で描いた絵です。赤丸が海翔、ピンクが私、緑と黄色がうちの両親で、青がお父さんだそうです。誇らしげに見せてくれました。上手でしょ?】

 布施の口から自然と笑い声が漏れ、隣の男性客に怪訝そうに見られてしまった。

 すぐに口元を押さえたが、頬が緩むのを止められない。

(五色ということは、ゴーゴーレンジャーか。家族の絵に俺も入れてくれたんだな。これはかなり嬉しい)

 写真に撮って送ってくれた瑞希の気持ちにも、布施は喜んだ。

 心を弾ませて返信する。


【とても上手だ。色が綺麗で線が力強い。海翔は天才だな】

【ですよね! 私もそう思ってます。親バカですけど】

【海翔に直接、絵の感想を伝えたい。今週末にお邪魔していいか? ご馳走になるばかりでは申し訳ないから、寿司の出前を頼もうと思う。ご両親に伝えてくれ】

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