エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
(私への風当たりが強いのってそれが理由だったんだ。嫌だな、こういうの。でも、辞めるわけにいかない)

思い浮かべたのは、愛しい海翔の顔だ。

息子のためならどんなことでも耐えられる。

無理に口角を上げて、強くならなければと耐える瑞希であった。



翌日。外遊びを楽しめそうな秋晴れなのに、海翔は朝から不機嫌だ。

パジャマを脱がせようとしている瑞希の手を弾いて、イヤイヤと顔を横に振る。


「行かない。保育園、イヤ!」

「行きたくないの? 今日もきっと公園に連れていってもらえるよ?」

「行かない!」

「どうして嫌なの?」


二歳の海翔はまだ、その理由をうまく言葉にできない。

半べそをかいて、拒否を繰り返すのみである。

ここ最近は楽しそうに通園していたのに、と困りつつ、瑞希は頭の中で理由を探した。

(あ、そういえば)

先週の保育園の連絡帳に、こんなことが書かれていた。

その日はお絵かき遊びの日で、海翔が描いている絵に三歳クラスの子が『下手くそ』と言ってしまって海翔が泣いたそうだ。

二歳と三歳の成長差は大きい。

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