エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
「帰ろうよ。お腹空いたから、クレープ食べながら。近くにクレープの屋台があったよね?」

 フランスは美味しいスイーツで溢れている。

 買い物途中に、マカロンやシュークリームを食べ歩きするのも楽しい。

 海翔のお気に入りはチョコレートと生クリームのクレープだ。

 日本にもクレープ屋はたくさんあるのに、フランスの屋台の方が美味しいと瑞希は思う。

 本場の雰囲気がそう感じさせるのかもしれない。

「それじゃあ、クレープ買って帰ろうか」

 帆香の抱っこを潤一に代わってもらい、瑞希は買ってきてもらった絆創膏を靴擦れの傷に貼った。

 ベビーカーには荷物をのせて瑞希が押す。

 外に出ると、薄雲を被った太陽が柔らかな日差しを届けてくれた。

「カシュカシュ、ククー」

 フランス語で『いないいないばあ』をしてくれるのは海翔で、帆香はアブアブと笑いだす。

(今日もいい休日)

 優しく頼れる夫と可愛いふたりの子供たち。

 この平和な日常に、瑞希は心から幸せを感じるのであった。

【終】

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