エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
布施はきっと、瑞希の恋心に少しも気づいていないことだろう。

「そうか」と呟き、「三十分したら起こしてくれ」と瑞希に背を向けた。

数十秒して、スースーと寝息を立て始める。

広い背中は、ワイシャツ越しに筋肉の盛り上がりが見てとれる。

男性的で美しい体に、瑞希はドキドキしていた。

ふと気づいたのは、清涼感と甘さを感じる香水の香り。

瑞希はフローリングに座り、ベッドにもたれかかるような姿勢で布施の背中を見つめていた。

(香水、つけてたの知らなかった。こんなに接近したことがなかったもの。京香さんはこの香りに包まれたことが何度もあるんだろうな……)

会ったことのない京香を頭の中に描き、布施に愛されているところを想像してしまう。

その直後に、顔をしかめてしまった。

(布施さんほどの人から愛されているのに、どうして他の人に乗り換えるのよ。ひどい裏切り。私なら、絶対にそんなことはしないのに)

嫉妬心が風船のように膨らんでいく。

すると、久しく眠っていた女の情欲も目覚める。

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