エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
『海翔くんは、布施さんの子供なの?』

「えっ!? なな、なに言ってんの?」

『いや、布施さん本人がその可能性に言及しているから聞いたんだけど』


真野の説明によると、同じ局の上司である小堺経由で海翔の誕生日を聞かれたらしい。

瑞希の退職理由を知った布施が自分が父親かもしれないと言い出した、とも……。

小堺とは何度か戦隊ヒーローの話で盛り上がったため、その顔がすぐ瑞希の頭に浮かんだ。

(そっか。小堺さんは布施さんの同期。そんな話ができるほど、ふたりは仲がよかったんだ)

まさか小堺と真野を経由して連絡してくるとは思わなかった。

友人である真野との繋がりを断つのはつらいが、そうしておけばよかったかと後悔する。

焦りで携帯電話を握る手が汗ばんだ。

それでも声に表れないよう気をつけて、平静を装った。


「布施さん、そんなこと言ったんだ。違いますって伝えてもらえる?」

『瑞希が否定したことは伝えるけど、本当に? 布施さんと体の関係があったってことでしょ? 瑞希は職場恋愛しないタイプだと思ってたから驚いたというか……』

「なりゆきで一度だけ……ごめん」


< 62 / 224 >

この作品をシェア

pagetop