エリート外交官の激愛~秘密の一夜で身ごもった子ごと愛されています~
「必要性があればいいんですね? それじゃ、私にフランス語を教えてください。いつかパリ旅行に行ってみたいんです。現地の人とコミュニケーションを取るためのミニ会話レッスン。私、勉強が苦手なので、頭に入る分だけでいいです」

そういう理由があってのことならと、瑞希は教えることにした。

現地の人とのコミュニケーションと言われて思い出すのは、研修中に色んな人からお呼ばれされたホームパーティーだ。

フランスにはパーティー文化が根付いており、日常的にそういう集まりがある。

同じ顔触れが続くと話題に困ることもあり、そういう時は日本文化をユーモラスに紹介すればいいと教えてくれたのは布施だった。

「鏑木さんがパーティーにお呼ばれした時は、日本文化を話題にすればいいよ。西欧の人には特殊で興味深いらしいから盛り上がる。宗教の話もいいかも」

そう提案したのは、先ほどまで宗教がらみの客対応をしていたせいだろう。


「えっ、宗教ですか?」

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