愛しの鳥籠〜独占欲は凶器篇〜
そうこうしていると、
コンコンッ
と部屋の格子戸(こうしど)がノックされた。
途端に緊張が走る俺と愛梨沙。
「ーー待たせてごめんな」
そう言いながら優しい笑顔で部屋に入ってきたユキ先輩。
今はそんなユキ先輩の眩しい笑顔にときめいてる場合じゃない。
だって、そんなユキ先輩の後ろには、彼女がーー。
「入って。ーーラン」
その姿を見た俺と愛梨沙は緊張とその姿を見た衝撃のあまり
10秒ぐらい呼吸が止まった。