社長はお隣の幼馴染を溺愛している《宮ノ入シリーズ④》
もし、犯人がおばさんだとするなら、私が隣にいるのも目障りだと思ったからに違いない。
でも、どうして、そこまで――?
「着いたぞ」
平静を保とうとしているのか、要人は深呼吸をし、手を差し出した。
「家……?」
「ああ。近いうちに、ここへ引っ越すつもりで準備していた」
田舎風の家は、緑を感じられるよう柿の木や梅の木、紫陽花などの木、庭には小さな畑があった。
「古民家を移築してもらった。この家は、志茉の両親が住もうと思っていた家だ」
私が大学を卒業し、経済的に余裕ができたら、田舎に家を買って暮らすのだと、両親は語っていた。
私も要人も二人が、田舎へ行き、家を探していたのを知っている。
「庭の植物もそのまま植え替えてもらった。まだ俺は田舎暮らしできないからな」
要人は私に合わせて、のんびり田舎暮らしをするつもりだったのだろうか。
私ならともかく、要人はできない。
郊外に移築をしたのは、きっと私のため。
「前のアパートに雰囲気が似てる……」
両親は若くして夫婦になった。
結婚式の写真はなく、身内は誰もいないと、私に言っていたから、いろいろ事情があったのだろうなと思う。
でも、どうして、そこまで――?
「着いたぞ」
平静を保とうとしているのか、要人は深呼吸をし、手を差し出した。
「家……?」
「ああ。近いうちに、ここへ引っ越すつもりで準備していた」
田舎風の家は、緑を感じられるよう柿の木や梅の木、紫陽花などの木、庭には小さな畑があった。
「古民家を移築してもらった。この家は、志茉の両親が住もうと思っていた家だ」
私が大学を卒業し、経済的に余裕ができたら、田舎に家を買って暮らすのだと、両親は語っていた。
私も要人も二人が、田舎へ行き、家を探していたのを知っている。
「庭の植物もそのまま植え替えてもらった。まだ俺は田舎暮らしできないからな」
要人は私に合わせて、のんびり田舎暮らしをするつもりだったのだろうか。
私ならともかく、要人はできない。
郊外に移築をしたのは、きっと私のため。
「前のアパートに雰囲気が似てる……」
両親は若くして夫婦になった。
結婚式の写真はなく、身内は誰もいないと、私に言っていたから、いろいろ事情があったのだろうなと思う。