社長はお隣の幼馴染を溺愛している《宮ノ入シリーズ④》
――やっぱり私は要人にとって、足枷でしかない。
要人の両親が、私を嫌がるのも当然のこと。
なんとなく息苦しく感じて、車の窓を開けると、冷たい風が入り、風で髪がなびいた。
「なあ。今週末、どこか行くか?」
「今週は予定があるから」
「そうか」
要人はそれ以上、なにも聞かず、どちらも話さないまま、車はアパートに到着した。
私のアパート前で、車を止める。
「要人、送ってくれてありがとう。でも、そのヤクザみたいな服装は二度とやらないでね」
次は間違いなく、職務質問を受けるだろう。
お店の人も怯んでいたし、常連じゃなかったら、店内に入れてもらえなかったかもしれない。
要人は気に入っていたのか、ちょっと残念そうに、サングラスを眺めていた。
「じゃあ、要人。明日から社長の仕事、頑張ってね」
「志茉」
立ち去ろうとした私を要人は呼び止める。
要人は私の腕を掴み、二度目の宣戦布告をした。
「志茉。俺は本気だからな」
低い声と大きな手――要人は少しも笑わせてくれなかった。
今まで一定の距離から、要人は踏み込まず、隣の幼馴染であり続けた。
要人の両親が、私を嫌がるのも当然のこと。
なんとなく息苦しく感じて、車の窓を開けると、冷たい風が入り、風で髪がなびいた。
「なあ。今週末、どこか行くか?」
「今週は予定があるから」
「そうか」
要人はそれ以上、なにも聞かず、どちらも話さないまま、車はアパートに到着した。
私のアパート前で、車を止める。
「要人、送ってくれてありがとう。でも、そのヤクザみたいな服装は二度とやらないでね」
次は間違いなく、職務質問を受けるだろう。
お店の人も怯んでいたし、常連じゃなかったら、店内に入れてもらえなかったかもしれない。
要人は気に入っていたのか、ちょっと残念そうに、サングラスを眺めていた。
「じゃあ、要人。明日から社長の仕事、頑張ってね」
「志茉」
立ち去ろうとした私を要人は呼び止める。
要人は私の腕を掴み、二度目の宣戦布告をした。
「志茉。俺は本気だからな」
低い声と大きな手――要人は少しも笑わせてくれなかった。
今まで一定の距離から、要人は踏み込まず、隣の幼馴染であり続けた。