離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く


 披露宴の予定はなく、親族だけの食事会を済ませたわたしたちは新居に向かった。

 ここは小田嶋さんが選んでくれたマンションだ。

 彼の職場とわたしの通う大学のちょうど真ん中辺り。ちゃんとわたしのことも考えてくれていることがとてもうれしい。

 セキュリティも立地も、そしてインテリアもすべて彼に任せた。わたしの好みだとかわいらしすぎて大人の彼が落ち着かなくなると思ったからだ。

 わたしは今日からこの部屋で、小田嶋和歌として暮らすのだ。

 家具もすべて新しくモダンな雰囲気がすごくおしゃれだ。これまで祖父と暮らしてきた家は広くて快適だったけれど、年季が入っていた。もちろん快適に暮らすためにリフォームは行っていたから不自由はなかった。だが新居はなにもかもが真新しくてわくわくした。

 時間がなくて引っ越し作業もほぼ業者にお願いしていたので、わたしの私物以外はきちんと片付けられていた。

 わたしは私物の段ボールの箱を開いて、すぐに使うものだけでも片付けはじめた。

< 17 / 197 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop