離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
慶次さんは、実は生のトマトが苦手。トマトソースやケチャップは平気みたいだけれど、トマトをそのまま出すと横によけて食べて、最後にひと口でやっつけている。
その時の我慢している顔で、彼が生のトマトが苦手だということはすぐにわかった。
今日はサラダにかけるドレッシングにカットしたトマトを混ぜた。
どうだろうかと彼の顔を見ると最初は微妙な表情を見せていたけれど、最終的には美味しそうに食べていたので今回のドレッシングは成功だ。
「よかった」
彼の顔を見て思わず言葉を口にしてしまった。
「ん? なにが?」
「あ、えっと。このトマトなら食べられたんだなって思って」
勝手に実験みたいなことをしていて、少し気まずい。
「え、あれ? 俺トマト苦手だって言った?」
「いえ、表情からそうなのかなって。ソースやケチャップは平気みたいなので気にせず使ってたんだけど」
「まさか、そんなことがばれていたなんてな。よく見てるもんだな」