離婚するはずが、極上社長はお見合い妻に滾る愛を貫く
 素直に答える俺もなんなんだよと自分自身に突っ込みを入れながら、隣に座った射水に離婚を切り出された話をした。

 射水は目を見開く。いつもの悪趣味なニヤけ顔が崩れるほどの驚きだったようだ。

「はぁ、離婚?」

「ああ」

 短い返事をして俺はバーボンを呷った。

「なんでだよ。だってお前、彼女の誕生日だからってやっと今日告白するって気合い入れてただろ。指輪まで準備してたじゃないか」

「知らねーよ」

 理由がわかるなら、こんなところで酒なんて呷っていないでさっさと対策を立てている。俺からしてみれば彼女が離婚を切り出した理由がまったくわからないのだ。旅行に行く前は、そんな雰囲気は一ミリもなかったのだから。

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