夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました

「いや別に怒ってないし、サプライズも面白いと思ってたしな。びっくりしただろう」

「うん」

甘えるように理玖の背を抱きしめ、胸に頬を寄せた。

「プロポーズはもう少し先になるけど、俺の覚悟は決まっている。俺の意思を曲げてもほしいのはお前だけだ。その為に、ここにいる」

「ありがとう…私の為に」

「違うぞ。俺たちの為だからな。…愛してる女を幸せにしたいんだ。これも試練だ。認められるまで、禁欲生活だから我慢しろよ」

私の為に、久世という重みを背負うとする理玖に罪悪感を抱かせないように、わざと茶化してきた。

その気持ちが嬉しい。

だけど…

「理玖こそ、一つ屋根の下にいるのに我慢できるの?」

理玖の足の間に片足を入れて内腿をわざと擦った。

「…はぁ〜、この小悪魔め。俺を試しているのか?禁欲って言ったら禁欲だ」

肩を掴まれ、伸ばした手によって2人の間に距離を作くられていた。

「キスもできない?」

こてっと首を傾げたら、大きなため息の後、掴んでいた肩をかき抱かれて、唇同士が触れていた。

甘く、下唇を食んだ後生々しくチュッと音が鳴り響く。

「ここまでだ。これ以上は耐えられない。亜梨沙がな」

「私?」

「そう。俺に慣らされてエロいもんな。始めたら辞めれないじゃないか」
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