夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
「もちろん。理玖くんがあそこでパソコンで仕事しているから邪魔にならないように、上で待っててね。温まったら持って行くわ」
自然を満喫してほしいという願いから、コテージにはwi-hiが設置してないからだろうが、休暇に来ていて仕事をする意味がわからない。
こちらにも気がつかないほど、集中している姿を尻目にして、外に出て上に上がった。
しばらくして、真耶さんが持ってきてくれたお味噌汁は、丼並の器からはみ出るほどの具沢山が入っている贅沢なお味噌汁で、昨日の船盛のお刺身といい、驚かされるばかりだ。
贅沢なお味噌汁を堪能した後は、外をぼーと眺め、青い海の景色を満喫していたら、ドサッと、前に座る理玖がいた。
「寝坊助。もう、10時だぞ。なかなか来ないから、心配したんだからな。ほら、二日酔いには、これが効く」
下の自販機に売っている栄養ドリンク剤の封を開けて渡してきた。
「ありがとう」
ゴクリと飲んでみたが、とても苦くて顔を顰めた。
「苦い」
「それが効くんだよ。今日は、おとなしくしていろ。昨日と同じ夕食時間に迎えに行く。それまでに治ってれば食後、灯台まで散歩に出よう。この島で一番高い場所だから、星が更に近くに見えて最高だぞ」