夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
抱きしめた腕の中から上目遣いで私を見る目は、欲情を孕んでいた。
「りく…好き」
ゾクっとする色気で唇を重ねてきた理玖。
「バカ、煽んな。抱きたいの我慢してるんだぞ」
そう言われて、なぜ?と疑問に思い、首を傾げた。
「お前、振袖着てること忘れてるだろ。流石に脱がせても着せれない。乱れも直してやれないからな…だから、勘弁してくれ」
「好きって言えって言ったくせに」
「拗ねるな。言ったけど、これほど破壊力があるなんて思わないだろ」
理玖の半身をぐりっと押しつけられ、顔が真っ赤になっていた。
「はぁー、お前の初めてもらったけど、まだ慣れてない感じの初心なところ、可愛い」
からかい口調で、気を紛らわせているのだろう。
「バカ…スケベ…もう、知らない」
理玖の腕の中から無理矢理抜け出し、着物の乱れを整えながら理玖を睨んだが、イケメンがソファの肘掛けに肘をついて楽しそうに笑う姿は様になっていて、見惚れてしまっていた。
「兎に角、俺たちが相思相愛だからといって、すんなりといかないだろう。亜梨沙、何があっても俺を信じていてくれ」
「信じるよ」
「フッ…こっち来いよ」