夏の終わり〜かりそめの恋人が、再会したら全力で迫ってきました
胸に顔を埋めていた理玖は、その後朝から盛り、時間いっぱい愛された。
理玖と久しぶりの逢瀬の後、別れて帰宅すると、玄関前には父が仁王立ちして待ち構えていた。
「随分と早いお帰りだ」
「…帰るなり嫌味」
「嫌味も言いたくなる。いい大人だといえ、朝帰りなんて。久世の、俺の娘が…あぁ…あいつと…」
もう、お昼過ぎてるけどね…
顔を覆い膝から崩れる父に、母が呆れた表情で抱き起こそうと寄り添う。
「まったく、昔の自分を棚に上げて、娘の彼氏の存在を目の当たりに実感すると父親として認めたくないのよね。ほら、しっかりしてください。嫁に行くわけじゃないんですから」
「可愛い俺の娘が…」
「グジグジと情けない。うちの父は、何も言いませんでしたよ」
母の言葉に、父は痛く思うところがあったのか、口を尖らせていた。
「僕たちと娘は違うよ」
「違いません。娘を持った父親は誰もかしこも娘の彼氏の存在に嫉妬するんです。娘に嫌われたくないなら口を出さないのが一番ですよ」
「そうなのか?」
情けない表情で、私を見上げる父。
「連絡もせず、朝帰りしたことはごめんなさい。口うるさく言われるのは嫌だけど、嫌いにはならないと思う」