期間限定マリアージュ~四年越しの旦那様はエリート社長、誓いのキスが子作りの合図~
ヴァージンロードの切れ目にはタキシード姿の浩明さんが立っていた。
長身の彼は白の光沢のあるタキシードに身を包んでいた。

普段着けている眼鏡はなかった。コンタクトレンズを装着しているようだ。
キレイにワックスで後ろに流したようにセットした髪。
彼は徐々に近づいて来る私に優しい目を向けていた。

心から愛されているんじゃないかと思うぐらい慈愛に満ちていた。
平介伯父さんはエスコート役を終えると静かに列席者の席に戻った。

二週間前…

この神の御前に立っていたのは高屋副社長夫妻だった。

でも、今日は私達が二人と同じ場所に立っている。


< 123 / 207 >

この作品をシェア

pagetop