ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。
「こっち向いて」
「っ、ム、ムリですっ、ち、近すぎるっ!!」
視線を下に落としたまま言えば、
「言うこと聞かないと、吉村さんにしたみたいに怒っちゃうよ。白井さん、そっちの方が好き?」
「なっ、」
耳元でイジワルな声で囁かれて。
一気に顔中が熱くなる。
背筋がゾクゾクってして。
こんな織くん……知らない。
なんですか織くんっ!!
黒王子バージョンですか?!
こっちもできちゃうのね?!
優しい白王子の織くんも大好きだけれど。
こっちもこっちで最高だ。
罵られたい。病気である。
って!!そんな悠長なこと言ってる場合ではなくて!!
「あの織くんほんと、刺激が強すぎてダメです。もうあの、はい。ありがとう本当に……夢を叶えてくれて……感謝します。これ以上はドキドキしすぎておかしくなっちゃうからっ」
「……なればいいよ、」
「へっ……」
織くんがこちらをジッと見つめたまま、すごいことを言った気がして思わず聞き返す。
なればいいって……それって……。