ひとつ屋根の下、憧れモテ王子は甘い愛を制御できない。


「それって……」


「うん。自分でも正直びっくりしてる。広夢と再会したことよりも、織くんに、広夢といるところを見られたくないって思ったの」


「……え?」


「ずっと、広夢のこと引きずっていて、そんな中途半端な気持ちで織くんの気持ちに答えるのは違う気がして。でも、今広夢に会って、自分の気持ちが変わっていることちゃんと確信した。織くんに……私がまだ広夢を好きだって思われたくないっ」


そう言うと、織くんの目が見開いて。
私の口は止まらない。


「ずっと、認めるのが怖かった。広夢とのことがあったから。私は、好きになったらきっとわがままになっちゃうから。織くんと今まで以上の関係になってしまったら、私、どんどん欲張りに───っ、」


その瞬間、目の前が目を瞑った織くんの整った顔でいっぱいになって。


唇に柔らかいものが触れた。


へ。


こ、これっ……って。

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