エリート脳外科医は政略妻に愛の証を刻み込む
白いレースの花柄の上下。

特別なものではなく普段使いで、持っている下着はほとんど似たデザインである。

友里は慌てて誤解を解こうとする。

「あ、あの、これは……」

「冗談だよ」

雅樹がニッと口角をつり上げた。

「君があまりにも綺麗だから、冗談でも言っていないと余裕をなくしそうだ」

(雅樹さんの目には綺麗に映ってるの? よかった……)

首筋を這う彼の唇は滑らかに湿っている。

大きな手が大事なものに触れるかのように友里の胸を包み、優しく揉みしだいた。

器用な指先が、友里の敏感な部分を次々と探り当てていく。

(私、すごいことをされている気が……)

いつしか戸惑いや不安より、快感が勝り、友里の口からは甘い声が漏れるようになる。

「もっと感じて」

雅樹の嬉しげな声が吐息とともに内腿をかすめ、友里の肌がゾクゾクと粟立った。

たっぷりと時間をかけて体中を開発され、友里は今、どこを触られてもビクビクと反応して嬌声を上げてしまう。

「友里、どこが一番、気持ちいい?」

「わからない、です。全部が……ああっ! 雅樹さん、もう限界です!」

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