妹を溺愛する兄が先に結婚しました
ミーティングが終わって、すぐに教室を出た。


折部くんからメッセージが来て、爽に話したら「一緒に行こうか」と言ってくれたけど。


今度は『話がある』って言ってた。

『別に2人じゃなくていい』とも言っていた。


わざわざそう言葉にしたのは、何か大切な話があるのかもしれないと思った。


ほんとにそうかはわからない。

私の思い込みかもしれない。


でも。

真琴から、お兄ちゃんが折部くんに会いに行ったことを聞かされ、

もしかしたらを考えざるを得ない。



校門へ行くと、まだ折部くんの姿はなかった。


人通りはなく、校舎の向こう側から練習中の野球部の声が聞こえる。

放課後特有の音を耳にしながら……私は折部くんを待った。


それからしばらくして、

待ち人が来るより先に、女バスの後輩たちが校門に向かってきた。


「あれ、真崎先輩。帰らないんですか?」


「うん。人を待ってて」


「そうなんですね。さよなら」


挨拶しながら私の前を通り過ぎていく中、三つ葉ちゃんが足を止めた。


「三つ葉、どうしたの?」


「……忘れ物しちゃったから先に歩いてて」


そうしてみんなの背中を見送る三つ葉ちゃんは、どういうわけか私の方に身体を向けた。


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