妹を溺愛する兄が先に結婚しました
***



【話がある】


打っては消して、打っては消して。

繰り返してようやく送信ボタンを押したそのメッセージに、すぐ返信が来た。


【なに?】


【会って話したい】


【2人で会わないって言った】

【これからバスケ部のミーティングがあるの】


部活の練習なら「部活」って言うはずだから、ミーティングなら集まって終わりってことだろう。


【別に2人じゃなくていい。校門で待ってる】


そう送ると、ちょっと時間を置いて【わかった】という返事があった。


これでお兄さんか時原って男を連れてこられてもいい。

今度は、ちゃんと用があるから。



北高から電車に乗って向かう。


駅から学校への道のり。

部活がない生徒の下校時間を過ぎているせいか、すれ違う生徒は少なかった。


自分の足元を見ながら歩いていた俺は、視界の端で校門を捉えて顔を上げた。


驚くことに、待ち合わせをした真崎の姿がすでにあって。

……しかし、こちらに背を向けていた。


「私は時原のことが好き」



~Side 折部 END~





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