バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
【ゲームに負けた日】
一緒に出かけてから1ヶ月。
今も毎日続く、赤星くんとの夜の数分間の時間。
電話が出来ない時でも、必ずメールが来る。
私の生活の一部になっていて、どんなに仕事で疲れても、癒やされる時間となった。

プロジェクトの一環で、営業部だけの打ち合わせがあり、営業部全員と、私と景山くんが参加した。

赤星くんは光先商事の考えも良く理解していて、橋渡し役も兼ねて中心人物となっている。
彼が説明する姿は、爽やかで、声も心地よく、強弱をつける話し方は、惹きつけられるものがあった。

休憩に入ると
「赤星さ~ん」
とても可愛らしい声で赤星くんに近寄ったのは、藤井さんとキスシーンの写真相手、相田さんだった。
「あの人、誰にでもあんな感じなんでしょうか。もしかして藤井さんのこともわかっててあんな風に近寄ったんじゃ・・・」
景山くんの言葉に、私も否定できなかった。
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