バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
「僕が馬鹿でした。奈織さんは髪の長さの問題じゃなかった・・・」
拓真の目が獲物を捕らえたかのような目に変わった。
拓真が髪で隠れなくなった首筋に唇を這わした。
「ちょ、ちょっと拓真!片付けがまだ・・・」
「仕方ないじゃないですか。ショートの奈織さん、新鮮だけじゃなくて、色気が増してそそられる。我慢できません」

そのままゆっくり拓真に支えられながら、後ずさりしていき、とうとうベッドに倒れ込んでしまった。
「僕の奈織さんに対する愛は、日々膨れ上がってます。覚悟してくださいよ」

私の頭を撫でて、拓真が優しく微笑む。
「早くに奈織さんとの子供も考えましたが、もうしばらく、僕だけの奈織さんでいて欲しい。だから、もう少し待って下さいね」
赤星奈織になってからも、ずっと変わらない拓真の深い愛を全身で受け止めた。

たくさん悩んで、泣いた日もあった。
拓真の一途な愛に、私は翻弄された。
きっと私達2人は、お互いに翻弄されて、日々愛が深まっていくだろう。
これからもずっと・・・

本編 END(番外編へ)
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