バリキャリ課長の年上彼女は、一途な彼に翻弄される
【番外編 あなたにも幸せを】
「パパ、いってらっしゃい」
毎日の日課、拓真といってらっしゃいのキスをする。
その後、息子の一真に拓真が顔を近づけた時
「パチン!」
一真は拓真の頬を叩き、私にキスをした。
「一真までなんでパパを叩くの?」
拓真は泣きそう顔を一真に向ける。
「ママちゅき」
私にぎゅっとつかまる。
「一真、ママも好き」
なんてかわいいんだろう。

「はぁ?ママはパパのだからね」
真剣な顔をして、一真とにらみ合う。
一真が泣き出しそうになった。
「もうやめなさい。大人げない。早く行かないと」
「あぁ、こんな時間。じゃあ、また後で」
毎日この調子だ。
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