トラフグソーダ味 紺色の風は夕暮れに
星之進
「お富ちゃん、その、、、
ちょっと、そこの甘味屋さんで
休憩しましょう。」

お富
「わぁ、私、甘味屋さん大好き。
行きましょう!」

俺とお富ちゃんは

近頃、O'EDENの街で
流行りの甘味処
「久亭桂馬屋(きゅうていけいまや)」
さんに入っていった。

「いらっしゃいましー!」

店の看板娘の、
お蜜(みつ)さんが出迎えてくれる。

お蜜さんは、とても器量が良く
ハツラツとした娘さんなのだが

お富ちゃんはそれに引けを取らない
というか、完璧な美貌の持ち主なので
一緒にいて、誇らしい気分にすらなった。

どう?俺の連れ?可愛いでしょ?
ムフフ、、、



って感じだ


ダンディな俺にピッタリの美少女だ!

グハハハハハ、、、、、。


はっ!!!


星之進
「あ、や、こんにちはお蜜さん
今日もお美しいですね!ははは」

お蜜
「あら、どうもありがとうございます。
でも、こんな器量の良い娘連れて来て
それは、嫌味かしら?坊ちゃんたら、
憎たらしい、、、。」

星之進
「あ、や、そのそんなつもりは、、、」

エフン、エフン!!

星之進
「お富ちゃん、カキ氷でいいかな?」

お富
「え?カキ氷はお値段がよろしすぎませんか?」

冷凍庫のないこの時代では
カキ氷は高級品だったのだ!

星之進
「ここは、お買い物のお供をしてくれたお礼に持たせてください!」

お富
「あら、それじゃあ、なんだか申し訳ないですわ、、そんなつもりじゃ」

遮るように

星之進
「それじゃ、お蜜さん、
カキ氷2つお願いします!!」

お蜜
「はい、カキ氷2つ、喜んで。」

お富
「なんだか、申し訳ないわ」

星之進
「カキ氷お嫌いですか?」

お富
「いえ、大好きですけど、、」

星之進
「それでは、気にせず頂きましょう」

お富
「は、、はい、、
それじゃお言葉に甘えて」


周りの客がこちらのやり取りを見ている

取り分け、お富ちゃんの美少女っぷりに
見惚れているようだ、、、誇らしい。


ふふふ。ダンディ、、、、。






















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