平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
部下の第一声を聞いて、コーマックの引きつり笑顔がひくりとする。
「君たち、自分の上司にその反応はやめなさい」
「だって、副団長見てくださいよ。あの『え、誰?』みたいな団長を」
「まぁ、それだけ上機嫌なんだろうな。うん、気持ち悪い」
「そりゃ、リズちゃんと結婚だもんな。デレデレするのも分からんでもな――いてっ」
カルロが、彼の頭を尻尾ではたいた。ビクッとした相棒獣が助けに向かうと、彼が軽々とジャンプして両足で踏みつけた。
まるで格の違いでも見せつけているかのようだ。
「おー、見事に踏んだね」
呆気に取られていたリズは、シモンの声にハッとした。
「こ、こらっ、やめなさいカルロ。あなたは獣騎士団一の相棒獣でしょうっ? めっ」
慌てて向かい、その相棒獣の上から足をどけるよう手でも促した。カルロは仏頂面でリズを見つめ返したが、ゆっくりと従う。
ジェドの両親が笑った。控えていたサムソンも「ぷっ」と噴き出し、「失礼」と詫びを述べる。
「ジェドの相棒獣は、リズさんの言うこともしっかり聞くんだなぁ」
「あなた。リズさんが相棒獣の教育係だったからでしょう」
「とすると、相棒獣が花嫁を見つけてくれたのか? まっ、そんなことあるはずないがな」
「あら、でも素敵ですわ」
「もしかしたら、そうかもしれませんよ」