平凡な私の獣騎士団もふもふライフ4
それほどまでの何かがあったのだろうか。そこに、魔女が口にしていた『秘密』がある?

「団長様の隣にいるべきじゃないと言われても……私は、そばにいたい」

カルロが相棒獣になれなくて、シモンも死ぬはずだったなんて、それこそありえない話だ。そもそも問題は、本物の魔女がいたことだ。

王都に災いを呼ぶと言われている〝魔女〟。

陛下も気にしているくらい、今回は魔女騒ぎが目立っている。

「それに本物の魔女が関わっているのが理由だとしたら……ここにいるのも、何か目的があったりするのかしら?」

気になったら、じっとしていられなくなった。リズは雑誌をソファにうつぶせで置くと、部屋を飛び出した。

しかし一階に向かおうと角を曲がったところで、ジェドとぶつかりそうになった。気づいた彼が、リズを抱き留めてくれる。

「おっと。大丈夫か?」

「す、すみません」

心臓がドクドクするのを聞きながら、軽く打った鼻をこする。

「急いでどうした?」

「えっ? あ、えーとその、カタログの件で、サムソンさんにご相談が」

ジェドに向かって『魔女が』なんて言えなかった。またしても嘘を吐いてしまった後ろめたさで、話題をそらすように尋ねる。

「団長様は、どうされたんですか?」

「少しティーサロンに行く用が出来てな。それを伝えようと思っていた」

貴族の男性たちの社交の場だ。

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