冷徹御曹司の最愛を宿す~懐妊秘書は独占本能に絡めとられて~


匠馬がシャワーを浴びている間に、澪はてきぱきと身支度を済ませた。

このまま帰ってしまおうかとも頭を過ったが、それも失礼だ。現にさっきこっそり帰ろうとして怒られた。

(じゃあどこで待てば? ソファ? いやおこがましすぎる)

そう思い、フローリングの上に正座で座った。

「それにしても広い部屋だな」

改めて部屋を見渡すと、家具からインテリアまでセンスが光っていて、まるでモデルルームのよう。きっとプロの仕事だろう。

きちんと清掃もされていて、床もぴかぴか。確か週に二度ほど、ハウスキーパーが入っていると言っていたことを思い出す。

「神谷、お前もシャワー……って、何してるんだ」

キョロキョロとしていると、そこに匠馬が戻ってきた。


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